人は満たされないとき、さまざまな反応を起こします。
それは自分を守る防御反応の一種でもあります。
人が満たされないとき、どんな反応がでるのか、今回はその例を紹介します。
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無意識に追いやる
不安や葛藤の原因となる欲求や不快な気持ちを無意識に追いやることを「抑圧」と言います。
例えば「モテたい」という欲求があるにも関わらず、「恋愛に興味がない」と思い込んでいる場合などがそれにあたります。
理由をつけて正当化する
自分にとって都合の悪い現実について、納得のいく理由をつけて正当化します。
これを「合理化」と言います。
例えば、試験に落ちたとき、体調が悪かったからと思って納得するなど。
責任転嫁する
自分の中にある悪い面や不快な気持ちを認めたくないとき、他の人間にそれを押し付けることを「投影」といいます。
例えば、本当は自分が勝手に苦手意識を持っているのに、「あの人は自分を嫌っている」と考える場合などがこれにあたります。
反対の行動をとる
自分が抱えている欲求とは反対の態度をとってしまうことを「反動形成」と言います。
好きな相手なのに冷たくしてしまう、逆に嫌いな相手を褒めちぎってしまったりすることありませんか?
これは非常に強い感情を抱えているがゆえに起こる反応です。
ほかのもので埋め合わせる
欲求が満たされないとき、それと似た別もので満足しようとすることを「代償」と言います。
例えば「勉強はできないけどスポーツなら負けない」と努力することなどです。
現実から逃げる
困難な現実から目を背け、不安から逃げようとすることを「逃避」という。
例えば、会社に行きたくない気持ちが強くなると体調が悪くなったり、勉強しようとすると掃除がしたくなったりするのも逃避です。
同一化
自分にとって重要なものや人と自分を重ね合わせる
例として、好きな芸能人のファッションを真似る。
昇華
不安や葛藤を社会的、文化的に価値のあるように転化する。
例として、性的な欲求をスポーツなどで解消しようとする。
転位
抑圧された感情を別の対象に向ける
例 上司に怒られた怒りを家族に向ける
まとめ
人は満たされないとき様々な反応を起こします。
あの人のあの時はそうだ、私もこの反応してしまうと思ったのはあったでしょうか?
このような反応を起こすことは、自分を守るためでもあります。
そして大きなストレスにもなります。
上手くストレスを対処しながら、人の満たされないときの反応が分かると、もっと人に優しくなれるのではないかと、自分自身が思いました。
なので自分のためでもあり、人のためにもなる心理学をこれからも学び続けていきます。
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