最近てんかんの症状を持っている方と出会いました。
その方と一緒に何気なく話していたところ、突然その方は意識がなくなり、脱力したように倒れました。
そこにいた僕はびっくりし、意識を確認するために頬を叩いたりしました。
数分経過したころ、その方は何事もなく立ち上がりました。
そのかたは「いつものことだから大丈夫。数分すれば治る」と笑って言っていたのですが、目の前で脱力して気を失う光景を見て、ずっとこの症状なんだろうと気になっていました。
後にわかったのですが、それはてんかんの症状だということがわかりました。
てんかんとは
てんかんは、突然意識を失って反応がなくなるなどの「てんかん発作」を繰り返し起こす病気ですが、その原因や症状は人により様々で、乳幼児から高齢者までどの年齢層でも発病する可能性があり、患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。
「てんかん発作」は、脳の一部の神経細胞が突然一時的に異常な電気活動(電気発射)を起こすことにより生じますが、脳のどの範囲で電気発射が起こるかにより様々な「発作症状」を示します。
しかし症状は基本的に一過性で、てんかん発作終了後は元通りの状態に回復することが特徴です。(厚生労働省のホームページより引用)
てんかんの発作
「けいれん」と呼ばれる手足をガクガクと一定のリズムで曲げ延ばしする間代発作や、手足が突っ張り体を硬くする強直発作、あるいは非常に短時間の意識消失が突然起こる欠神発作、全身や手足が一瞬ピクッとするミオクロニー発作、感覚や感情の変化、特殊な行動などいろいろな症状があらわれる複雑部分発作など、その症状は極めて多彩です。
発作が起こったらやるべきこと
・危険な場所(道路、階段など)で倒れた場合は安全な場所に移動させる
・横にして、周囲の危険物を除き、けいれんによって体を打撲しないようにする
・呼吸しやすいように服のボタンを外し、ベルトをゆるめる
・時計があれば発作が起こった時刻を確認し、てんかんの様子を観察する
発作時
けいれんの最中は名前を呼んだり、体を押さえたり揺さぶってはいけません。
舌をかまないようにと、けいれんの最中に口の中に指、タオル、スプーンなどを無理に突っ込んではいけません。無理に硬いものをさし込むと歯が折れたり、口の中を傷つけたりしますし、指を入れると噛まれてけがをしてしまいます。物をさし込むより、下あごを下から軽くあげ、けいれんの際に舌を噛まないようにしてあげましょう。
発作後
上を向いていると、発作後に食べ物を吐いたときに、吐いたものが気管に詰まって呼吸ができなくなるので、発作の後は顔を横にしましょう。
けいれん発作後にしばしば眠ってしまうことがありますが、発作後にもうろう状態となり、物にぶつかったり、危険なものに触れたりすることがありますので周囲の人が軽く寄り添って保護してあげましょう。(https://www.tenkan.info/spasm/care/より引用)
まとめ
てんかんは患者数も100人に1人と、誰もがかかる可能性のあるありふれた病気のひとつです。
ただ、ありふれた病気なのですが、多くの方はてんかんの薬を飲むことで発作が抑制され、通常の日常生活を送っているので気づかないことも多いです。
もっと人のことを理解するためには、その人が抱えている病気のことを知る必要があると思います。
それが相手の理解にもつながります。
人間は知らないこと、未知のことは恐怖を感じます。
もっとこのようなメンタルヘルスの知識を増やして、より多くの人のサポートをできればと思います。