自己理解を深めることは、他者理解を深めることにつながります。
そのツールとして「ソーシャルスタイル理論」というのがあります。
相手を観察し、相手の特徴を掴むためのツールです。
仕事は一人でするのではなく、チームとしてすることが多い方、また自分自身をより深く知るためにとても良いツールです。
効果的なコミュニケーションを行うことを目的に、アメリカの産業心理学者デイビット・メリル氏らが開発しました。
ソーシャルスタイル理論を活用することで、馬の合わないスタッフともスムーズにコミュニケーションしやすくなります。
実際にコーチングによるチームのコミュニケーションをよくするために研修にも使われています。
ソーシャルスタイル理論の3つのポイント
②【他者理解】スタッフにとって心地よいコミュニケーションを知る
③【個別対応】自分のコミュニケーションをスタッフに合わせてチューニングする
こちらのリンクから診断テストが受けることができます。
所要時間は3分ほどなのでぜひやってみてください。
参考
ソーシャルスタイル理論ソーシャルスタイル理論とは
ドライビング ~統制×冷静~
ドライビングタイプは、「自分で決めたい/判断したい」という価値観を持っています。
特徴
•思い通りにならないとイライラする
•責任感が強い
•言葉が短く、結論から話す
•頼られたい
•業務優先で、冷たい印象を与えがち
•「効率的」「合理的」という言葉が好き
•自分の内面や弱さを人に見せようとしない
•自分の意見を押し付けやすい
著名人→勝海舟、ジョンFケネディ
ドライビングタイプと仕事をする際のポイント
•何か提案するときは、気持ちではなく、メリット/目的/合理性で訴える
•指示せず、「相談」として話を持ちかける
•いくつか選択肢を提示し、相手に判断させる
•責任範囲を明確にする
アナリティカル ~分析×安定(慎重)~
アナリティカルタイプは、「正確でありたい」という価値観を持っています。
特徴
•順を追って説明したいため、話が長くなりがち
•客観的、第三者的でコメンテーター、批評家に見える
•盛り上がる・盛り上げるのが苦手
•自分のやり方、仕事の流儀を持っている
•未来やビジョンを描くのが苦手
•慎重で、石橋を3回叩いてから渡る
•スピードより、正確性を重視
著名人→レオナルドダヴィンチ、福沢諭吉
アナリティカルタイプと仕事をする際のポイント
•相手の専門性を認め、重んじる
•抽象的な指示は避け、具体的に指示する
•相手のペースを尊重し、乱さない
•正確性や緻密性の求められる仕事を任せる
エクスプレッシブ ~栄光(影響)×無二~
エクスプレッシブタイプは、「他者に影響を与えたい」という価値観を持っています
特徴
•盛り上げ上手で、プロジェクトやイベントなどを仕切りたがる
•お調子者の側面がある
•未来やビジョンを描くのが好き・得意
•ユニークでありたい
•人を褒めるのが得意で、褒められるのも好き
•熱しやすく冷めやすい。継続性がないと指摘される
•話すときに身ぶり・手ぶりが多い
•正確性の求められる作業は苦手
著名人→坂本龍馬、ナポレオン
エクスプレッシブタイプと仕事をする際のポイント
•細かく指示しすぎず、ある程度裁量を与える
•ネガティブフィードバックや指摘をする前に、褒める
•相手がもたらしている影響力について伝える
•目立つ役割、仕切る役割を任せる
エミアブル ~平和×調和(共感)~
エミアブルタイプは、「他者と共感・調和したい」という価値観を持っています
特徴
•共感したいし、されたい
•物事を決定するのが苦手で、できれば人に決めてほしい
•相手の期待や気持ちを知ると、それに応えるべく気合が入る
•無理して仕事をしやすい
•聞き上手
•人に尽くすことに喜びを感じる
•自分のことより他人のことを優先する
•コミュニケーションが好き
著名人→西郷隆盛、ガンジー
エミアブルタイプと仕事をする際のポイント
•雑談を含めたコミュニケーション量/頻度を増やし、用がなくても声がけする
•本音を話しやすいよう、柔らかい表現を選び急かさないようにする
•無理をしていないか気を配る
•相手の貢献により、どれだけ助かっているのかを伝える
周囲の人のソーシャルタイプの見分け方
自分のコミュニケーションの特徴や癖を知り、発言やプレゼンスをコントロールするだけでなく、相手のスタイルに合わせたコミュニケーションを心がけることで、仕事を円滑に進めやすくなります。
メンバーには実際に診断を受けてもらうとよいですが、顧客や他部門のメンバーに活用するには以下のマトリクスでタイプを推察します。
ソーシャルスタイル理論の「正反対」を活かす
エクスプレッシブとアナリティカル、ドライビングとエミアブルの対角線上のは「タイプ相反」と言われ、一般的には馬が合わないとされます。
ソーシャルスタイル理論では、「強みの違い」と捉え、役割を意識することでチームとしてパフォーマンスアップが期待できます
まとめ
いかがだったでしょうか?
僕は圧倒的なエミアブルタイプでした(笑)
この結果をもとに、自己理解を深め、他者理解を深めることでチームとしてより強固なものになります。
それは、各メンバーが全員のスタイルを把握し、それぞれが持っている言動の「強み」を最大化し、「弱み」を補完するといったマネジメントをすることにより、その場にいるメンバーの力を最大限発揮することが可能になるからです。
自分をより深く知るためにはコーチングがおすすめです。
BMHコーチングの詳細はこちら↓
BMHコーチングについてのサービス内容