MCトレーニングとは
MCトレーニングは腕や脚の筋肉を直接圧迫してのトレーニング。
筋肉を直接圧迫することにより筋肉内の血流が制限され、酸素の豊富な血液が筋肉内に入らなくなり、低酸素(無酸素)状態が維持される。
すると、酸素を必要とする遅筋(スタミナの筋肉)の活動が止まり、無酸素でも動ける筋肉速筋(パワーの筋肉)が活動を始める。
通常のトレーニングより格段に短い時間、弱い圧迫力、少ない痛みで効率よく速筋を鍛えることができる。
また、血流を制限するため筋肉内には乳酸など代謝産物が流れずに蓄積。
それを脳が感知し、成長ホルモン等の生理活性物質の分泌が促進されると考えられている。
遅筋の特徴
大きな力は発揮できないが、マラソンなど長い時間運動を続ける際に活躍。
主に有酸素運動で活動。
活動するためには酸素が必要。
速筋の特徴
瞬間的に大きな力を出す、瞬発性に優れた筋肉。
ダッシュや重たい物を持つ、転びそうになって手や脚でバランスを整えるときなど、いざというときに力を発揮する筋肉。
普段の生活であまり使われることはない。
鍛えるためには、最大筋力の65%の負荷をかけないと速筋は動かない。
→高い負荷でのトレーニングが必要。
低酸素状態であれば、遅筋の活動は少なく、速筋の活動が多くなる。
MCトレーニングでは、速筋を効率的にトレーニングするために、筋肉を直接圧迫して血流を制限する。
→速筋トレーニングの効率的。
身体への効果
- 成長ホルモン分泌
- 筋力増進
- 筋肥大
効果によって得られる3つの特徴
健康増進・リハビリ
速筋を鍛えるためには65%以上の負荷が必要だが、MCトレーニングでは軽い負荷でも、高齢者に安全かつ十分な効果が期待できる。
ボディメイクアップ
筋肉量を増やすことで基礎代謝を高め、引き締まった身体、太らない身体作りができる。
パフォーマンスアップ
1~2分でオールアウト(筋疲労による運動の限界)まで追い込むことができる。
最大限に筋力と持久力を高めるための、アスリート向けトレーニングに最適。
実際に体験しオールアウトさせてみた
太ももにカフを巻き、筋肉を圧迫した状態でのトレーニング。
トレーニング方法はタバタ式トレーニング。
→20秒間の強度の高い運動と、10秒間の休息をし、合計8ラウンド繰り返す。
フロントランジ↓
約4分の運動だったが、4ラウンド目あたりから、脚が限界になり深くおろすことができなくなった。
まとめ
現在はアスリート向けのトレーニングとして利用されていることが多いが、今後は一般にも広く使われるようになってくると思われる。
なにより効率的で、トレーニングによる精神的なストレスがそこまでない。
筋肉をオールアウトさせるので、しんどいながらもやりきった感、達成感はすごくある。
今後も実際に使い続け、自分の身体にどのような変化があるのか、学び継続していきたいトレーニングの一つ。