女性にはホルモンバランスの不調により、イライラしたり、不安になったり、気分が悪くなったりすることがあります。
よく言われるのが「生理前だから」という一括りにされがちですが、複雑にいろんな要素が重なってその状態になっています。
女性側からすると「ほっておいてほしいのにほっておかれるとムカつく」や、「理不尽だとわかっているのにパートナーや恋人、家族など親しい人に当たってしまう」という状態になってしまうことがあります。
男性側からすると「なんで?」「どうしてそんなこと言う?」と思ってしまったり、そういった普段と違う状態を見て「生理前からかな」と一括りにして判断し、ことを荒げたくなくて、自分の中で消化しようとすることもあります。
ただこのような状態になっているのはホルモンバランスの乱れも要因として考えられるのですが、その他の問題も複雑に絡んでいることが多く、今回はその辺りを詳しく話していきたいと思います。
男性、女性ともに理解することで、関係性はよりよくなると思います。
僕自身男性ですが、トレーナーとして身体を扱う仕事をしているので、このホルモンバランスのことも理解しないといけないと感じたので、今回この記事を書こうと思いました。
女性の体の中で起こっていること
女性の生理周期はエストロゲンとプロテスゲンというホルモンにより月経、卵胞期、排卵期、黄体期と変化。
月経
月経期の生理痛などの月経困難症、生理2日目の血の量が多い過多月経とある。
卵胞期
出血から貧血になったり、鉄欠乏症になる人も。
女性の一回の生理では男性の1ヶ月の鉄が失われる
→男性の2倍の鉄が必要。
貧血の症状として、立ちくらみ、動悸になったりする。
鉄不足は冷えにもつながる。
→このようなことから女性は体が冷えやすい。
鉄はやる気を出すドーパミンなどの神経伝達物質に必要なので、生理が終わるとやる気が落ちやすくなったりすることもある。
排卵期
生理痛はご存知の方も多いかと思われるが、排卵痛を感じる方もいる。
排卵痛は生理痛よりも重い痛みを感じる場合もある。
黄体期
生理開始日から戻って14日間を黄体期という。
この黄体期では腹痛、腰痛、吐き気、むくみ、イライラ、不安を感じるなど身体に不調となるPMS
が起こる。
その中でも心の不調が強いのはPMDDと呼ばれ、前述した「ほっておいてほしいのにほっておかれるとムカつく」や、「理不尽だとわかっているのにパートナーや恋人、家族など親しい人に当たってしまう」という状態になってしまうことが起こる。
また黄体期には、体温が下がりにくく、質の高い睡眠が取りにくく、寝ても寝てもずっと眠い状態が続く場合もある。
PMSの原因
PMSにはエストロゲンの低下によりセロトニンが低下し心が大きく不安定になる。
セロトニンとは通称幸せホルモンと呼ばれ、増やすには運動、タンパク質と炭水化物の食事を取る、日光を浴びる等することで増える。
身体の不調と心の不調の原因としてホルモンバランス変化による影響だけではなく、日常生活の心と身体が仕事や家庭などの社会の間での小さなストレスの積み重なりが原因であることが多い。
まとめ
男性は女性の体のことを理解すること。
僕の周りでは月の半分は不調である女性もいます。
その時期では気持ちの浮き沈みが激しく、ちょっとしたことでも感情的になってしまうそうです。
僕自身もそれを感じました笑
いつもより感情的になりやすいなとか、なんかイライラしていると感じた時に大事なのは、そういう周期なのかなと思うことと、ストレスを溜め込んでしまっているのかなと思うこと。
もちろん実際に何かトラブルの原因を作ってしまっている可能性も忘れずに。
そういう時は幸せホルモンを出してもらうために、美味しいものを食べたり、軽めの運動をしたり、散歩したりが大事なのかなと思います。
女性は、ストレスを溜め込まないために、自分なりの発散方法を知っておくこと。
強く当たってしまった場合は素直に謝ることかなと思います。